第35回全日本オープン47/2カードル選手権大会 風景
7/12(土)・13(日)の二日間に渡り、第35回全日本オープンカードル選手権大会 が岐阜市のビリヤード・コメットにて開催されました。
二日間の熱戦の末、優勝は辻プロ(関西プロ)、準優勝は町田プロ(関東プロ)、 3位は長谷選手(関西アマ)、4位は今村選手(関東アマ)、5位は加藤選手 (中部アマ)の結果となりました。
試合展開1日目は、町田プロが全勝、続いて1敗の長谷選手、2敗の辻プロ・加 藤選手・小林選手が町田プロを追う展開でした。
尚、小林選手(中部アマ)が辻プロとの対戦にて、1キュー目0、2キュー目に 150点取りきりと云う場面も有りました。
試合2日目、町田選手は初戦、雨で湿気の多くコンディションが必ずしも良くな いなか、小林選手との対戦で初キュー裏突きで突っ切り、町田選手の優勝は確実 かと思われました。
ところが、大波乱が起こったのです。
まず、最終前のゲームにて今村選手が、町田プロに12キューにて競り勝ち、優 勝は1敗の町田プロ・2敗の辻プロの最終ゲームにて決着の展開となりました。 町田プロは、辻プロに勝つか、引き分けでも優勝、辻プロが勝てば、勝ち点が町 田プロと同じとなり、アベレージ差で辻プロの優勝と云う予断を許さぬ最終ゲー ム決戦となりました。
最終ゲーム、初キューは辻プロ先攻なるも7点目で外し、初キュー裏で町田選手 が98点のハイランを叩き出しました。これで勝負は決まるかと思われましたが、 その後、辻プロが51点のランを出し、追い上げる展開となりました。 しかし、5キュー目に辻プロが取りきるかと思われた時、、77点目惜しくも残 り11点(140点目)にて外し、しかも、残り球がライン近くに二つ並んだ絶 好球となり、これで町田プロ優勝が決まったかに見えました。
ところが、勝利の女神はいたずら好きなのか、町田プロがやむなくレストを使用 して突いたツークッション、1モアの球を紙一重で外してしまったのです。
辻プロは6キュー目にて残り11点を取りきり、裏突きの町田プロが、同じく6 キュー目、1モアでのサーブを当てれば優勝、外せば辻プロの優勝と云う文字通 りの1ショットにて勝敗が決する場面となったのです。
選手・観客一同が、息を詰めて勝敗の行方を見守る中、町田プロの放ったサーブ が無情にも紙一重で外れて、その瞬間、辻プロの優勝が決まりました。
まさに優勝が、最後の最後まで判らぬ、手に汗握る好ゲームとなり、勝利の女神 は、最後の1モアで辻プロに微笑んだのです。
勝敗は時の運とは云え、カードルゲームの醍醐味・最後の最後に1点を取りきる まで勝敗は判らぬと云う格言を立証した、内容でありました。
最後に、大会参加の選手の皆様、運営に携わった中部の皆様に感謝致します。
(花やっこ)